十人の数学教師のうち九人は誤解している数学用語とは...
大学の入試問題に目立って使われ始めた用語に「接線を引く」があります。
以前も目にしていましたが,接線とはどこから「引く」のでしょう。
数学では接線を決定する方法は大きく3つ考えられます。
幾何では, 点Pから「垂線を下ろす」が使われます。
数学教師が疑わないばかりか,最近は教科書にも使われています。
もともと垂線は[下す~くだす]ものだったのです。
日本の文化のもたらす表現で,奥ゆかしく感じられますね。
列車では下り線があるように,京都では「河原町通り下る」に見られるように,ある基点から遠ざかることを「下る~くだる」と表現したのです.
定説には,誤解を上塗りすることにより出来上がったものがあります。
我々はいつから学問,文化が歪むことに鈍感になったでしょうか。
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